校長あいさつ

 


校長 雨宮 靖子

 山梨県立富士見支援学校旭分校のホームページにアクセスいただきましてありがとうございます。

 

 当校は県立北病院に併設されている「旭分校」と県立中央病院に併設されている「本校」からなる病弱教育の特別支援学校です。同病院で病気療養中の児童生徒に対し、適切な教育の機会を保障し、病気による学習空白を補完するため、小中学校の教育課程に準じた教育活動を行っています。当校で教育を受ける際には原則として学籍の異動が必要ですが、短期間の入院であれば学籍の異動をおこなわずに、当校で教育を受けることができます。さらに今年度からは、入院期間中に当校の教員から受けた学習について、一定の条件の下、在籍校の校長の判断により指導要録上の出席扱いとする手続きをとることができるようになりました。これにより、児童生徒のみなさんは、学習の遅れや欠席日数を気にせず、安心して心身の健康の回復を図ることができます。

 

 当校における教育の特徴は、自立と社会参加を見据えた教育課程を編成し、児童生徒の多様な教育的ニーズに合わせた学習活動にあります。児童生徒の病状等に配慮しながら、個に応じた分かる喜びを実感できる授業を行い、学力の向上とともに達成感や自己肯定感を養う実践に取り組んでいます。また人との関わりを通して多様な考え方や価値観に触れ、共働して課題を解決する力や社会性を培うことを目指しています。

 

 また当校は地域において特別支援教育を推進するセンター的機能も担っています。本県の小中学校や高等学校に在籍し教育的支援を必要としている児童生徒たちが、充実した学校生活を送るための支援として、児童生徒や保護者、教職員の方々のための教育相談、研修支援などに力を入れています。

 

 韮崎市旭町にある旭分校は、平成9年に富士見養護学校の分校として開校しました。以来、地域における病弱教育の中心的役割を果たしています。周囲を御勅使川流域の豊かな自然に囲まれた旭分校は、ツグミやジョウビタキなどたくさんの野鳥が集まるとともに、四季折々にさまざまな花の美しさを楽しむことができるなど、たいへん恵まれた環境にあります。また校舎には木材がふんだんに使われ、木の柔らかさや温もりを感じることができ、児童生徒にとって安心して過ごせる学び舎となっています。

 
 当校の校章のデザインはクローバー。三つの葉および花は慈愛・健康・勉学の目標を表しています。これらの目標の具現化を目指し、教職員一同、力をあわせて取り組んでいきます。どうぞこれからも富士見支援学校旭分校の教育活動にご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 

令和7年4月吉日
校長 雨宮 靖子